スーパー前売りきっぷで音威子府まで行ってみた

先日述べたように 9/4・9/5 の二日間有効な「スーパー前売りきっぷ」を買っていた。一日目は単に帯広から札幌に帰るのに使っただけで終えたが、本当の戦いは二日目だ!特急もバンバン乗れるこのきっぷの力を生かし、日帰りで名寄方面に足を伸ばした次第。以下、おおざっぱにまとめておきたい。

第一走者:特急「スーパー宗谷」1号

札幌830→名寄1044



キハ261系1000番台(スーパーとかち)の体験試乗会に抽選漏れしてしまった私だが、キハ261系基本番台*1(スーパー宗谷)ならもう何年も前から毎日走っている訳で、今さらながらこちらでキハ261系を初体験することにした。
名寄までギュンギュン走る、走る。かなりスピード感を感じる。石勝・根室本線を走るのと違って、列車行き会いのため信号場で停車ということが全然ないので、よけいにそう感じるのかもしれない。




名寄駅で下車。キハ261系基本番台は少し顔がずんぐりとしている。見る角度によって、割とカッコ良く見えたり、少しボッテリ重苦しく感じたりするが、どちらかというとボッテリ印象の方が強い……1000番台の顔の方がどの角度から見ても平均的に引き締まっていて、カッコいい気がします。あくまで個人的な好みですけれども。


名寄


名寄公園にキマロキ編成を見に行く。
キマロキ編成は想像以上にすごみと迫力がある大きな存在感で、手入れも行き届いていた*2が…



「な、なにィッッッッ?!!」
至る所に「スズメバチに注意!!」と貼付けてあって、かなりビビる。小心者の tsawada2 は、あたりを飛び回るトンボどもすらスズメバチではないかと錯覚してしまうほどであった。


となりの北国博物館を見て回り、駅前で有名な「なよろプリン」を買い、食べる。これがとても美味しい!こんなプリンは初めてですよ。今回一番感動したポイントかもしれない。さらに駅に戻って駅弁を買う。実は、あらかじめ「北の味きのこごはん」を電話予約しておいた。見たところ予約無しでも弁当自体は買える*3ようだが、「この弁当を食べたい!」というのが決まっていて、確実にそれを押さえたい場合は、やはり予約しておいた方が良いと思う。

第二走者:普通

名寄1247→音威子府1349


下校する高校生(昼で終わりだったのか?)達や、旅行者風の若者たちに混じって普通列車で先に進むことにする。


宗谷本線の名寄以北はキハ54形であるとは聞いていたが、キハ54に乗るのも実は初めてである。帯広じゃあキハ40しかいないからな*4。今回乗車した キハ54 510 は、恐らくキハ183系のお下がりであろう簡易リクライニングシートが、集団見合い型に配置されたタイプで、便所も洋式に改造されている。走りっぷりも含め、総じてキハ40より数段素敵な車両であった。


音威子府

音威子府にやってきた。あらかじめ調べた結果、この日有名な駅の立ち食いそば屋が定休日であることは分かっていたので、ワクワクしながら食べにきてガッカリ、ということはなかったが、そういう旅行者を二組ほど目撃しました。「音威子府駅の立ち食いそばは水曜定休」、皆さんも気をつけてください。


ここで2時間ほど時間が空き、名寄で買った弁当を食べたり、近くの道の駅へ行ってみたり、橋から天塩川を眺めたりしつつ時間をつぶす。何しろ列車に乗りたくても列車がこないから、仕方が無いのである。まぁ、こういうのも嫌いじゃないけどね。



第三走者:特急「サロベツ

音威子府1545→旭川1733


サロベツ」の発車時刻が近づくと、どこからともなくお客さんが待合室に増えてきて、にぎやかになってきた。私も「サロベツ」に乗車するつもりだ。古びた跨線橋をわたり、ホームで列車を待つ。音威子府では上下の「サロベツ」がちょうど交換することになっていて、最初に旭川方から、そしてすぐに稚内方からもヘッドライトが見えてきた。
音威子府駅のホームは低く、「よっこいしょ」という感じでデッキに上って「サロベツ」車内に入る。ここは自由席に乗ったが、車内はスーパー宗谷と同じシートにリニューアルされているので、なかなか快適だ。キハ183系も俊足で、とくに名寄から先はグングン飛ばす。うとうとしかけていると、旭川運転所の脇を通った。DE15のラッセルヘッドがこれでもかというほど留置してあるのが目を引くが、その奥には「スーパーカムイ」用の789系が3編成ほど停まっているのが見えた。旭川で下車。エスタや西武をふらふらと軽く回ってから、駅の食堂で夕食を食べる。そうそう、アニ○イト旭川店を覗いてみましたが、思ったより充実してました。やはり道内第二の都市だけあるね。




第四走者:L特急スーパーホワイトアロー30号」

旭川1900→札幌2020



最後は SWA でスススーッと札幌へ帰る。しかも Uシート(指定席)を確保済みだ。これがまた立派な座席で、客の少なさとも相まって非常に落ち着いたひとときを味わえる。……通路を挟んで横の外国人女性旅行客が、iPod の音楽に合わせて「Ah!」とか「Fu〜fufu〜」などと奇声を発したり、デジカメの液晶にキスをしたりしていたのがちょっと気になったが、まぁいいだろう。もう夜なので車窓は楽しめなかったが、あっという間に札幌に帰着。こうして、スーパー前売りきっぷで行く名寄方面への小旅行は締めくくられた、のだった。


テクニカル情報

  • スーパー宗谷1号:編成は SE-101+SE-104+SE-203、私が乗車したのは キハ260-104
  • サロベツ:この日増結は無し。私が乗車したのは キハ183-1504。残り二両の車番は不明だが、二両目はとかち色のキハ182-500 だったな。…よく考えると キハ182-500 でとかち色なのは 512 しかない。
  • SWA 30号:私が乗車したのは モハ784-504

末尾4の番号ばかりだな。

*1:100番台というべきか?

*2:蒸気機関車前照灯や、車掌車の尾灯も点灯した状態で展示されている

*3:売り切れ、というリスクは低そうという意味

*4:キハ150も快速狩勝でやってくるが