Crescendo/Nubus G3 の思い出

ブックマークの整理をしていたら、Sonnet Technologies - Creativity Stored Here™ に出会った。で、ぼけーっとサイトの中をぐるぐる回っていたら、いやはや、まだ Nubus PowerMac 用の G3 カードが新品で売っているではないか。少し感動した(昔は NuBus/G4 もあったような気がしたけど、先にやめたのかな?)。

紫色のヒートシンクが憧れだった

Sonnet のプロセッサ・アップグレードカードと言えば、紫色のヒートシンクが目立つ。NuBus PowerMac 用の G3 カードが始めて出てきたのは、1998年頃だっただろうか?そのころ使っていた PowerMac 7100(PowerPC 601/80MHz)は、とっくに時代遅れで、何をするにもゼェゼェ息を切らしてしまう状態。そこに颯爽と登場し、雑誌のレビューでべた褒めされていた G3 カードは、大変魅力的に思えたものだ。でも、当時の私にはなかなか手の届かない値段で…とても購入など考えられなかった。そして、一目で Sonnet のカードと分かるあの鮮やかな色が、私の憧れとなったのだ。

ついに入手…しかしヒートシンクは黒かった

その後数年すると、当初新品で10 万くらいした G3 カードも、ガクンと安くなり、さらに中古品もよく出るようになった。で、3,4 年ほど前、ついに 220MHz 版の Crescendo Nubus/G3 を中古で入手することができたのである。…しかし、そのヒートシンクは、憧れの紫ではなく、黒だった。…どうも初期の Crescendo/Nubus G3 カードは、黒いヒートシンクらしい。それが少しだけ残念だった。

最後に紫色のヒートシンクを…と血迷いそうになる

そして 2006 年 4 月……まだ Sonnet のオンラインストアには、Crescendo NuBus/G3 が「在庫あり」になっている。500MHz はともかく、400MHz は比較的手頃な値段である。実家であらゆる時代の変化に取り残されながらもまだ現役で使用されている PowerMac 7100 に、最後のパワーアップとして…今度こそ、あの憧れの紫色のヒートシンクが載ったカードを挿してみたい…最近そんな欲望にかられてしまうのだ。

もちろん、今さら G3 220MHz が G3 400MHz になってもどうよ?とか、ビデオ*1が足を引っ張るからあんまり変わんねーよ、とか、つーか新しい Mac にリプレースしろよ、とか、落ち着いて考えれば今更この PowerMac 7100 に投資するのに前向きな理由は一つも見当たらない。ただ、一言で言えばこれは私の趣味なのだ。昔憧れだった強化パーツを、手の届く値段になった今、筐体を開けて取り付けることができる喜びを味わいたい……夢を現実にする、そんな感じなのだ。


あぁ…でも、冷静に考えないと、ダメだよな…

*1:余談だが、G3 カードを買ってから、ビデオ周りに苦労した。AV カード、HPV カード、高密度ディスプレイポートにアダプタ、そして最後に NuBus ビデオカードに落ち着いた