はじめてのグリーン車

この年末年始帰省の行程で、はじめて「グリーン車」に乗車した。いつかは乗ってみたいと思っていたが、やはりなんとなく贅沢なイメージがあり、ずっと封印していたものである。

乗車約一ヶ月前:グリーン券の購入

ターゲットにしたのは、帰路の帯広〜南千歳間。ここには三種類の「グリーン車」が走っている。


どれも一度は乗ってみたいし、一度乗れば次に乗る機会もそんなに訪れないだろうから、迷ったが、ここは「とかち」からそう遠くないうちに撤退確実なキロ182形500番台に乗っておこう、という結論に達した。かくして乗車列車は「とかち6号」に決定。早速きっぷを買った。JR東日本指定席券売機は苦手だが、座席番号指定が出来るのは良い。一人がけC席を難なく確保できた。

乗車当日:帯広駅

2009年1月5日。実家を発ち、川崎に帰る日。そして、グリーン車に乗る日がやってきた。


帯広13時21分発「とかち6号」は、同3号の折り返し。到着を待って、いそいそとホームに上がる。寒いとか言っていられない、そこに列車が来ているのだ!はやく会いたい!………いた!

今日のグリーン車は、「ラベンダーHET」とも呼ばれるキロ182-508 であった。

近くで見ると思ったより外板がくたびれていた(ほかの車両もだが)。まぁ、よく考えたらもう20年以上走っているんだよな。


車内清掃が終わったので、早速乗り込む。グリーンマークに注目しておく。

感想


感想だが……あぁ、これがグリーン車なんだなぁ、と。素直に感動してしまいました。

  • 座席が豪華である。…当たり前だが。足元が広々としている。そして、どこまでもリクライニングする。
  • 床が絨毯張りである。
  • 結構色々なお客さんが乗っている…貫禄あるビジネスマンから、赤ちゃんを連れた夫婦、若い一人旅の女性に至るまで、色々なタイプのお客さんが見受けられた。
  • 客室乗務員のサービス…膝掛けやドリンクのサービスは飛行機でよくあるが、それを列車でやってもらうとやはりくすぐったい。熱いおしぼりも出てきました。あと、「雑誌はいかがですか?」と何冊か持って回っていたが、新聞は無かった。新聞ならお願いしたのだが。…たまたまなのかな?
  • やはり一人掛けは良い…一人旅だから、一人掛けが落ち着く。


大きな特徴のハイデッカーについてだが、たしかに屋根肩まで達する大きな窓の眺めは素晴らしく、特別な気分にさせられる。ただし、この時間帯は、C席側(進行方向左側)はずっと日差しが降り注ぐので、しばしばカーテンを閉めざるを得ないのが難点だ。もったいないのだが、まぶしいのだよね。


なによりも、帰省ラッシュを感じさせない静かで落ち着いたグリーン車内は、時間の流れがあまり気にならなくなるような、心地よい体験だった。南千歳まで2時間半弱、くつろいだ。

今後

正直、想像以上に豪華というか、広々した空間だったので、すっかりグリーン車が気に入ってしまいましたが、かといって毎回利用するのはちょっと自分には贅沢すぎるかな、とも思う訳で。またしばらくはグリーン車は封印しようと思います。二、三年くらいしたら、今度はキロ282かキロ261に乗ってみよう。そう思っております……