帰省往路日記:クリスタルエクスプレス乗車

年末年始、北海道・帯広の実家に帰省する。今回は新千歳へ飛び、そこから鉄道で帯広へ。目玉は臨時特急「とかち81号」で、クリスタルエクスプレス車両を堪能すること(d:id:tsawada2:20091130)。以下、記録。

新千歳空港に降り立ち…

ANA 057 便で新千歳に到着。手荷物を受け取って到着ロビーに出て、電光掲示板をにらむ。うーむ、石勝線への特急三連発じゃないか。

「臨時特急」としか表示されていないのは、トマムサホロスキーエクスプレスのことである。恐らくスペースが足りないので割り切ったのであろう。こいつも観察したいので、すみやかに南千歳駅に移動することにした。

南千歳駅で…

南千歳駅へ移動してホームの状況を見ると、トマムサホロスキーエクスプレスでトマムにスキーへ向かう雰囲気のお客さんが大勢いる。私はホームの端の方へ移動し、間もなく入線するであろうトマムサホロスキーエクスプレスことノースレインボー車両を待ち構える。……来た!

スキー客を少し時間をかけて飲み込んで、ノースレインボーは新得へと向かっていった。後で新得駅でまた出会えることが分かっているので、あまり深追いはしない。デジカメはポケットにしまい、ホームの売店で駅弁「ほっきめし」を購入した(参考…d:id:tsawada2:20070503):

列車に乗ってから食べようかとも思ったが、まだ15分ほど時間もあるし、車中では展望に集中したいし、なによりお腹が空いているので、待合室に移動して素早く賞味してしまった。相変わらず美味い。本州からの旅行客など、ついついイクラカニの目立つ駅弁をまず選択するかもしれないが、ここは是非「ほっきめし」も試して頂きたいと思うことしきりである。

いよいよ、クリスタル

食べ終われば、ちょうどとかち81号がやってくる頃だ。ホームに並ぶ客はそこそこ多いように思えるが、彼らが皆「とかち81号」に乗るのか、あるいは後続のスーパーおおぞら5号に乗るお客さんなのかは、なかなか判別は付かない。

さぁ、クリスタルエクスプレス車両を使用した臨時特急「とかち81号」です:

今回なぜこんなに興奮しているかと言えば、それはこの列車の特徴である展望席の指定券を確保しているからだ!早速1号車1番B席、展望席へ向かう。

後で気づいたのだが同じ1号車1番でも、A, B席つまり進行方向左側には二回の運転席の出っ張りが天井にあって、C, D席よりやや天井が窮屈なのであった。ちなみに一回立ち上がりざまに頭をぶつけました。うーむ、惜しい。まぁ座っている限り全然気にならないから、良し!である。

南千歳を発車し、列車は石勝線へ……展望は想像していた以上に素晴らしい!キハ283系や261系で貫通扉の窓から前面展望をしばし楽しんだ経験もあるが、立って小窓から覗くのと、席に座って大窓から眺めるのとでは予想以上に違うものだ。石勝線はトンネルが多いのでしばしば視界は真っ暗になったりもするが、これも意外と楽しめる。

追分

追分駅ではどのホームに停車するのかな?と思っていたら予想以上にクネクネとポイントを通過して、3番線に進入した。しかもここで運転士が交代していた。岩見沢運転所の担当なのだろうか?

ここで後続のスーパーおおぞら5号を先行させるので、やや長めに停車した後、またクネクネと本線に戻り先へ進む。

新得

さて、次に書き留めておきたいのは新得駅。ここでは15分停車する。南千歳で見送ったトマムサホロスキーエクスプレスも折り返し待ちで居るはずだ。山を下って新得駅が見えてくると…おお、1番線には人がたくさん居るな。札幌行きの特急「スーパーとかち」の自由席待ちのお客さんであろう。そう、ここ新得ではクリスタルエクスプレス・ノースレインボーエクスプレスキハ261系1000番台の三種の車両が一堂に会する瞬間が訪れることになっているのだ!もちろん、その瞬間を狙っていると思われるカメラを構えた方々も複数名見受けられた。私も15分の停車時間を利用して、ホームへ出て写真を少し撮るよ。
とかち81号は3番線に入線。2番線ではノースレインボーがしばし休憩中:
[%7C]

…両方の顔を入れようとするとどちらも中途半端になりますね。反省。

グッドデザイン商品です。

そして、いよいよ「3人目」が到着。残念ながら三列車一堂に会した写真は撮れませんでしたが…


15分停車の間に、各車両を見て回ってみた。ダブルデッカー車は両端にミニラウンジ?がありくつろげる雰囲気。2階席の4人用ボックスシートでは、眠り込んでいる子供、家族連れが目立った。クリスタルエクスプレスは1989年の製造だからもう20年選手だが、確かに外装・内装とも疲れが見られるものの、全体的にはやっぱり、しっかりしたリゾート特急だな、と思ったものである。

帯広到着

新得からはもうトンネルも無く、最後のスパートを淡々と。そういえば前面展望で鹿や熊と衝突したら嫌だなぁ、と思っていたけど、鹿は今回見当たらなかった。
帯広駅では1番線に入線。帯広終着で1番線というのも何か新鮮だ。たいてい2, 3番線だからな。最後にクリスタルエクスプレスのエンブレムを撮影:

若干、剥げてるよ。ここはできれば、塗り直してほしい気もするが…


以上、臨時特急とかち81号での帰省は大変鉄道ファンとして楽しめるものでした。来シーズンも設定されるとよいなぁ。